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2017年9月

2017年9月28日 (木)

奈良先生 ありがとうございました!

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こんにちは! 教員のTOMORIです.

先日,9月いっぱいでご退職される奈良学科長の,特別講義と送別会を開催しました.
在校生と卒業生も結構来てくれました.

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奈良学科長が学生のころは,日本人の作業療法士はほとんどいない時期で,アメリカから教員が派遣されて英語での講義だったようです.

その後発達領域で臨床経験を積まれ,教員になられた後,アメリカに留学されたそうです.実は日本人でAMPS資格者第一号は私です, と話されてました.
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奈良先生は,日本作業療法士協会とWFOTの元副会長であり,多数のOTに惜しまれつつ急逝した佐藤剛先生のお弟子さんだったようで,その佐藤先生の跡を引き継ぐようなかたちで,WFOTの会議など海外でお仕事される機会が一気に増えたそうです.日本作業療法士協会の念願であるWFOTの誘致も積極的に行ったと話されてました.
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その後も,作業療法士の育成支援プロジェクトで,中国やタイに数年間行かれたようで,「自分も外国の先生から作業療法を教わって,まさかその立場になるとか...時代は廻りますね」とおっしゃっていました.
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先生の研究室にはよく学生が相談に来ていました.とっても面倒見が良く,学生からも愛されていた奈良先生... ありがとうございました!!

2017年9月12日 (火)

教員引率型の実習を試験的に実施しました

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こんにちは.教員のSAWADAです.


三年生は,ただいま1週間の臨床実習の真っ只中ですが,今回は私もかれこれ10年来の長年の計画だった実習にチャレンジしてみました.


それは,「大学教員引率型」の臨床実習です.


看護師の養成校では,臨床実習は全て教員引率型ですが,作業療法士,理学療法士ではわりと画期的なことなんです.なぜなら,一般的に療法士の臨床実習においては,学生は1-2名で病院や施設の臨床実習地に赴き,現場の指導者にマンツーマンでご指導いただく形になっているからです.


現場の指導者にマンツーマンでご指導いただく経験は,学生にとってかけがえのない貴重な経験になりますが,現場の先生がたには大変な労力となっています.また学生は大学側の手を少し離れることになるので,机上で教えたことと現場で学生が教わることに多少のギャップが生まれ,学生が若干戸惑うこともあります.これらは作業療法士,理学療法士の養成で長年の課題でした.


そこで今回は,私が先週1週間試験的に3名の学生に対して教員引率型の実習をさせていただきました.現場で実際に患者さんを一緒に診させていただきながら,検査法や患者さんとのコミュニケーションの取り方,学生としての立ち居振る舞いなど,その場その場で,直接的,具体的な教育が出来ました.やはり普段から授業を通して学生と長く付き合っている分,学生の特性に合わせた指導ができますし,学生の意見としても,安心して実習が出来たとのことで,確かに質問もしやすかったんじゃないかなと思います.また現場の作業療法士の方々からもポジティブな振り返りをいただきました.やはりやって良かったと実感しました.


一方で,教員引率型の実習は,現場の作業療法士や教員にとっては負担も大きいものです.これを全ての学生に行うことは,現状の仕組みやマンパワーではほぼ不可能です(現にどこもやっていないので).しかし今回やってみて,学生の良い学びにつながりそうな感触は得られたので,どうにか実現可能な形に落とし込んでいきたいと思います.


とにもかくにも,ご協力いただいた患者さん,現場の先生がたには,学生の教育にご協力たまわり,本当にありがとうございました.良い学生を輩出できるよう,大学も精進していきますので,今後も変わらぬご協力をお願いいたします.




最後まで読んでくださりありがとうございました.

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