学校作業療法に関する実践報告論文の掲載
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こんにちは。教員の友利です。
学術誌作業療法にて,下記の論文の掲載が決まりました。
保育所等訪問支援における巡回型学校作業療法
仲間知穂1),松村エリ1),上江洲聖2),友利幸之介3),
*1NPO法人ADOC project こども相談支援センターゆいまわる,
*2日赤安謝福祉複合施設,*3東京工科大学
私は前職では学校作業療法に少し携わっておりました。いま学校現場ではインクルーシブ教育が推進され,障害のある子どももない子どもも,なるべく同じ場を共有しながら教育を受けるということになっています。
ただ,それによって授業中に離席したり,逆に無反応だったり,友だちと喧嘩したりと,いろんな問題行動があったりします。それも子どもにとって成長のいち過程とも言えますが,学校の先生たちは一人ひとりの子どもと,クラス全体の授業の進行も同時に考えなければならず,悩んでいることが多いです。
ただ,それによって授業中に離席したり,逆に無反応だったり,友だちと喧嘩したりと,いろんな問題行動があったりします。それも子どもにとって成長のいち過程とも言えますが,学校の先生たちは一人ひとりの子どもと,クラス全体の授業の進行も同時に考えなければならず,悩んでいることが多いです。
そこで,私たちは数年前から,学校へ巡回訪問していました。また,ADOC-Sというアプリを研究で開発し,学校の先生や保護者が「叶えたい教育」を共有し,その支援を行ってきました。その経験をもとに,今回,作業療法士が先生たちとどう連携を取ればいいのか,作業療法士としてどう支援すれば良いのか,などのポイントを事例を通してまとめました。
関わる子どもの中には,数ヶ月でガラッと成長する子もいます。今まで失敗続きで自信をもてなかった子が,いきいきと友達と関わるようになる。その姿を見た先生も保護者も,子どもの可能性を強く感じて子どもがさらに好きになる。その場面に関われたということは,作業療法士として,何物にも代えがたい,やりがいを感じる瞬間でもあります。
現在,日本で発達障害専門で関わっている作業療法士は2-3%と言われています(アメリカでは30%以上)。少ないですね。学校で作業療法ができる人材を養成していきたい。それが僕の目標でもあります。
最後まで読んでくださり,ありがとうございました。