Mana’olana!!
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こんにちは。教員の友利です。
先日、澤田先生が以前担当された患者さんで、退院後も色々と相談に乗っているという布施田さんが、二年生の講義にいらして下さいました。布施田さんは今、障害者の美と健康をプロデュースしたいという思いから、Mana’olanaという会社を設立したばかりです。
一見、病気されているようには見えない、お美しいバリバリのキャリアウーマンな感じでの登場でしたが、ここまでの道のりは想像を絶するものでした。
講義では、ご自身の生い立ちから、澤田先生と行った作業療法の中で、自分の大切な作業を実現したこと、やらなければいけない数々の作業を克服したこと、度重なる病気により生きる意味が見出せなくなったこと、その中で見つけた自分にしかない大切な役割、未来への希望など、当事者の言葉で語って下さいました。笑いあり、涙ありの、とても心に染みる話でした。
最後に、布施田さんから学生へ伝えたいこととして、学生一人ひとりの目を見ながら、はっきりとした口調でこうおっしゃりました。
「病人としてではなく、人として見るということです。作業療法士は私たちが最初に出会う人生のパートナーです。作業療法士はいつも私の生活のことを一緒に考えてくれました。そのおかげで私は出来ることが増えました。皆さんもそういう作業療法士に皆さんもなって下さい」
学生は、普段作業療法の理論や実践について、教科書の難しい専門用語を通して学んでいますが、こうして対象者の生の声で聴くことで、リアルな概念形成へと繋がることでしょう。
Mana’olanaとは、ハワイ語で自信、希望という意味で、どんな状況でも自信と希望を持って欲しい!と布施田さんがイキイキと話す傍らで、せっせと働いていた澤田先生の姿も、これが作業療法なのかなと、少しは学生の意識にとまると良いけどなぁと思いつつ…
最後まで読んで下さりありがとうございました。