論文が掲載されました
| 固定リンク 投稿者: 作業療法学専攻ブログスタッフ
こんにちは。教員の澤田です。先日、2本の論文が掲載されました。
1つはイギリスの作業療法の雑誌である「British Journal of Occupational Therapy」に「Reliability and validity of the Assessment of Client's Enablement (ACE)」(作業遂行の認識の差異による評価の信頼性と妥当性)という論文が掲載されました。
これは、私が臨床時代に若手の作業療法士を指導している時、クライエント(患者)が行おうとする作業(例えばトイレに自分で行く、自分で料理する など)について、作業療法士とクライエントの間で認識のズレがあるということを多々経験したことを発端として作成した評価です。本論文では、病院の仲間や友利先生、学会で知り合ったオーストラリアのNewcatsle大学の先生とその信頼性と妥当性について検証しています。
もう1つは訪問リハビリテーションという雑誌からの依頼の原稿ですので、依頼されれば誰でも掲載できる種類のものですが、「自動車などの運転に向けての評価と支援」ということについて書いています。私の研究領域の1つが自動車運転ということ、また訪問リハビリテーション事業所の所長を兼任し、その業務に携わっていた経験からご依頼をいただきました。
昨今メディアを賑わしている運転問題について基本的な評価をはじめ、万が一運転が困難だと判断された方の代替手段などについても説明をしています。私は作業療法の良いところは、他の手段を使ってその人のやりたいことを支援できるところだと思っています。
大学として学術活動も頑張っていくところですが、個人的に次は学生と連名で論文が掲載されるように頑張りたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。