ミニメイカソンに参加しました!
| 固定リンク
こんにちは、作業療法学科2年の坂本と三崎です。
12月21日に東京工科大学 蒲田キャンパスで開催されたミニメイカソンに参加してきました。
メイカソンとは、障害をお持ちの方やその支援者の方が実際に不便に感じられていることを解決する道具を、ご本人,支援者,セラピスト,プログラマーなどのさまざまな職種を交えたグループで協力して制作するイベントです。発祥は中東のイスラエルですが、現在は世界中で行われています。
3DプリンターやloT(Internet of Things)などを用いて制作したものはプラットフォー厶「Fabble」にて公開され、世界中の同じような悩みを持つ方にも使っていただけるようになります。
私たちが参加したグループでは実際に障害を抱えている当事者の方が挙げられた
「音以外の方法でヘルパーさんにニードを伝えたい」という希望を叶える方法について考えました。
街中やライブ会場などの音が聞き取りにくい場所で、ヘルパーさんに意思を伝えることが出来る道具について全員でアイディアを絞り出し、コンピュータープログラムや3Dプリンターを使って製作しました。
障害のために自由に動かせる体の部分がとても限られていましたが、指先のわずかな動きでも、3種類のライトを点けて意思を伝えるという道具を作りました。
こちらが実際に製作した写真です。
シンプルな作りではありますが、ご本人の手の位置や力加減に合ったボタンを選んだりと試行錯誤を繰り返しました。制限時間と装置の都合上、ボタンは3つだけですが、ライトを増やすことで多くのニードをヘルパーさんに伝えることが可能です。今後の課題もありますが、かなり思っていた物に近づけたと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。製作過程について詳しく載っています!動画や写真もあります!
ミニメイカソンでは、他にもたくさんの夢のある物がたくさん作られました。
知識や経験も少ない学生として参加したため、自分に何ができるのか、グループの力になれるのかとても不安でした。しかし、メンバーそれぞれの専門的な知識や視点に触れたり、自分がこれまでに学んだことを活かす実践の場となったり、とても充実した1日となりました。
作業療法学科生として実際に障害を持つ方々のニードをお聞きしたり、実際に働かれている作業療法士さんや他大学や他学部の学生さんなどと交流できることは、とても勉強になりました。
当事者の方の「不便なく富士フェスに行きたい!」等の具体的なやりたい作業をうかがって、希望をお裾分けしていただいたようで気持ちがとても前向きになりました。また、少し不便なことを皆で時間をかけ全力で「出来るに変えていく」ということは、こんなにも楽しく、充実した事であり、わずか数時間でもとても素敵なものが形に出来るのだと驚きました。
今回のイベントはミニメイカソンですが、2020年の5月1~3日にはなんと!3日間の時間をかけたメイカソンが、日本で初めて東京工科大学蒲田キャンパスにて開催されます。学校で行われる機会は滅多にないことですし、とても勉強になるので、是非ふるってご参加してみてください!
詳しくは、作業療法学科までお問い合わせください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。